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アロマテラピーの歴史の要点とひっかけ
(アロマテラピー検定1級・2級 論点テキスト)
アロマテラピー検定1級・2級の出題分野「アロマテラピーの歴史」にあたる6論点を、要点41本・ひっかけ24本にまとめました。
最終更新:2026年10月18日
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精油の効能・効果を示すものではありません。
このページの論点
- 現代(ガットフォセ・バルネ・モーリー・ティスランド)1級のみ
- 古代(エジプト・ギリシャ・ローマ)1級のみ
- 中世〜ルネサンス(イブン・シーナー・修道院・ペスト)1級のみ
- 日本の香り文化とAEAJの沿革1級のみ
- 近世〜近代(薬草誌・大航海・香水産業)1級のみ
- 古代インド・中国の伝統医学(アーユルヴェーダ・神農本草経)1級のみ
「2級・1級」は2級の範囲の問題を含む論点(1級でも出題されます)、「1級のみ」は1級の範囲の問題だけの論点です。
現代(ガットフォセ・バルネ・モーリー・ティスランド)1級のみ
1級で問われる、ガットフォセ・バルネ・モーリーの経歴と著書、「アロマテラピー」の語の由来が問われる。
要点
- ガットフォセはフランスの化学者・調香師で、1937年に『Aromathérapie』を著し、「アロマテラピー」という言葉を初めて用いた。
- ガットフォセは1910年、実験中に負った火傷にラベンダー精油を用いたことをきっかけに、精油の研究に没頭したと伝えられる。
- 「アロマテラピー」は、ギリシャ語の芳香(アロマ)と療法(テラペイア)を組み合わせた造語である。
- ジャン・バルネはフランスの軍医で、第一次インドシナ戦争の負傷兵の治療に精油を用い、1964年の著書で精油を医学的に扱った。
- バルネが1964年に著した『Aromathérapie』の邦題は、『ジャン・バルネ博士の植物・芳香療法』である。
- マルグリット・モーリーはオーストリア出身の生化学者で、フランスで活動し、精油を植物油で希釈して経皮吸収やマッサージで用いる方法を確立した。
- モーリーは1961年に『Le Capital ‘Jeunesse’』を著し、その邦題は『生命と若さの秘密』である。
- モーリーは1962年、美容・化粧品学の国際賞であるシデスコ賞を受賞したとされる。
- 3人の主著の刊行順は、ガットフォセ『Aromathérapie』(1937年)、モーリー(1961年)、バルネ『Aromathérapie』(1964年)である。
- ガットフォセは化学、バルネは医学、モーリーは美容という異なる立場から精油の活用法を体系化し、近代アロマテラピーの基礎を築いた。
ひっかけ
- 実験中の火傷にラベンダー精油を用いたのはガットフォセ、戦場の負傷兵の治療に用いたのはバルネで、両者の逸話を取り違えない。
- 軍医として精油を用いたのはガットフォセではなくバルネ、経皮吸収法を確立した生化学者はバルネではなくモーリーである。
- 1937年の『Aromathérapie』はバルネではなくガットフォセ、『生命と若さの秘密』(1961年)はバルネではなくモーリーの著書である。
- 「アロマテラピー」は、ラテン語・英語・フランス語との組み合わせや日本語の「香道」から生まれた語ではなく、ギリシャ語由来の造語である。
- 「アロマテラピー」は、古代エジプトの言葉がそのまま現代に伝わったものではなく、20世紀にガットフォセが用いた造語である。
古代(エジプト・ギリシャ・ローマ)1級のみ
1級で問われる、古代エジプト・ギリシャ・ローマの人物と著作、古代の香料利用の取り違えが問われる。
要点
- ヒポクラテスは「医学の父」と呼ばれ、病気を迷信や神罰ではなく自然現象として捉えた古代ギリシャの医師である。
- テオフラストスはアリストテレスの弟子で、『植物誌』を著し「植物学の祖」と呼ばれる。
- ディオスコリデスはローマ帝国時代のギリシャ人医師で、『マテリア・メディカ(薬物誌)』を著し後世の薬草学の基礎資料となった。
- プリニウスはローマの博物学者で、『博物誌』全37巻を著し、ヴェスヴィオ火山の噴火の際に死去したと伝えられる。
- ガレノスはローマ帝国時代のギリシャ人医師で、四体液説を体系化し、コールドクリームの原型を考案したとされる。
- 古代エジプトでは、没薬(ミルラ)と乳香(フランキンセンス)が樹脂として珍重され、ミイラの防腐処理にも用いられた。
- 古代エジプトの香りの利用は、神殿の儀式や身だしなみのための香油・薫香の使用が中心だった。
- 古代エジプトでは神への捧げものや埋葬儀礼に香料が広く用いられ、その香料文化はギリシャ・ローマより古くからあった。
- 歴史の流れは、古代の香料利用と中世の蒸留技術の確立を経て、近代フランスでアロマテラピーとして体系化されたというものである。
ひっかけ
- 水蒸気蒸留法を確立したのはヒポクラテスではなく、中世のイブン・シーナーである。古代と中世を混ぜない。
- 『植物誌』はガレノスではなくテオフラストス、『博物誌』はテオフラストスではなくプリニウスの著作で、著者と書名の組み合わせを入れ替えない。
- 古代エジプトの香料は宗教目的だけに限られず、身だしなみなどにも使われ、ギリシャより後ではなくより古くから存在した。
- 古代エジプトの香りの利用は、精油の大量生産や香水の輸出、経口投与ではなく、香油・薫香の使用である。蒸留法はまだ確立されていない。
- 四体液説の体系化はヒポクラテスではなくガレノスであり、「医学の父」ヒポクラテスと混同しない。
中世〜ルネサンス(イブン・シーナー・修道院・ペスト)1級のみ
1級で問われる、イブン・シーナー・ヒルデガルト・十字軍など中世の人物と出来事、抽出法の発展順が問われる。
要点
- イブン・シーナーは『医学典範』を著し、水蒸気蒸留法を確立してばら水などの芳香蒸留水を製造したとされるペルシャの医学者である。
- イブン・シーナーは、冷却パイプをコイル状にして蒸気の冷却効率を高める改良を行ったと伝えられる。
- ヒルデガルトは12世紀ドイツの修道女で、『フィジカ』など植物療法や自然学に関する著書を残した。
- 十字軍の遠征を通じて、アラビア医学や蒸留技術、ばら水などの知識がヨーロッパへ伝わったとされる。
- 十字軍の遠征でヨーロッパへ持ち帰られたとされる香料は、ばら水とサンダルウッドである。
- イブン・シーナーは10〜11世紀、ヒルデガルトは11〜12世紀に活動した中世の人物で、十字軍の遠征も中世に行われた。
- 抽出法は、古代の香油の浸出・圧搾、中世の水蒸気蒸留法、近代の揮発性有機溶剤抽出法の順に発展した。
ひっかけ
- 『マテリア・メディカ』を著したのはヒルデガルトではなくディオスコリデスで、ヒルデガルトの著書は『フィジカ』である。
- 揮発性有機溶剤抽出法は最も古い方法ではなく、3つの方法のうち最も新しく、近代になって発展した。
- 水蒸気蒸留法は古代エジプトで確立済みでも20世紀の発明でもなく、中世にイブン・シーナーが確立したとされる。
- 圧搾法・溶剤抽出法・香りの7系統分類はイブン・シーナーの工夫ではなく、彼の工夫はコイル状の冷却パイプである。
- 蒸留技術が伝わったきっかけは、大航海時代の香辛料貿易やフランス革命ではなく、それより前の十字軍の遠征である。
日本の香り文化とAEAJの沿革1級のみ
1級で問われる、日本の香文化の歴史、鳥居鎮夫の研究、日本アロマ環境協会の沿革が問われる。
要点
- 鳥居鎮夫は随伴性陰性変動(CNV)という脳波指標で香りの鎮静作用・興奮作用を検証し、1986年にイギリスの国際シンポジウムで発表した。
- 日本アロマテラピー協会は1996年に設立され、組織改編を経て公益社団法人日本アロマ環境協会となった。
- 協会は2005年の社団法人化を経て2012年に公益社団法人となり、アロマテラピー検定の開始は1999年である。
- 日本の香文化は6世紀に仏教とともに伝来したとされ、平安時代には貴族の間で薫物(たきもの)を楽しむ文化が発達した。
- 『源氏物語』の巻名にちなんで香りの組み合わせを楽しむ組香は、源氏香と呼ばれる。
- においが心身に与える影響を随伴陰性変動(CNV)などで科学的に研究した日本の人物は、鳥居鎮夫である。
ひっかけ
- 日本アロマテラピー協会は明治時代に設立されたのではなく、1996年に設立された。
- アロマテラピー検定は2005年開始ではなく1999年、公益社団法人への移行は1999年ではなく2012年である。
- 香道は西洋由来ではなく、日本古来の技法は水蒸気蒸留法ではなく薫香が中心で、香文化は平安時代より前にも存在した。
- 蘭奢待は正倉院に伝わる名香木の名称で、『源氏物語』にちなむ組香である源氏香とは異なる。
近世〜近代(薬草誌・大航海・香水産業)1級のみ
1級で問われる、カルペッパーとカトリーヌ・ド・メディシス、ルネサンス期の香水文化の流れが問われる。
要点
- ニコラス・カルペッパーは17世紀イギリスの薬草学者・医師で、『The English Physitian』を著した。
- カルペッパーは1616〜1654年に活動し、薬草と占星術を結びつけて解説したことで知られる。
- カトリーヌ・ド・メディシスは16世紀にフィレンツェからフランス王家へ嫁ぎ、専属の調香師を伴って香水文化をフランス宮廷に広めるきっかけを作った。
- ルネサンス期には、フィレンツェやヴェネツィアなどイタリアの都市国家が香料調合の中心地として栄え、その文化がフランス宮廷へ伝わった。
ひっかけ
- 「アロマテラピー」の命名はガットフォセ、水蒸気蒸留法の確立はイブン・シーナーの業績で、17世紀のカルペッパーと混同しない。
- ルネサンス期の香水文化は、フランスで先に発達してイタリアへ伝わったのではなく、イタリアからフランスへ伝わった。
古代インド・中国の伝統医学(アーユルヴェーダ・神農本草経)1級のみ
インドの伝統医学アーユルヴェーダと、中国最古の薬物書『神農本草経』の基本が問われる。
要点
- アーユルヴェーダはインドの伝統医学で、「生命の科学」を意味する。
- 『神農本草経』は中国最古の薬物書とされる。
- 『神農本草経』は薬物を上品・中品・下品に分類している。
- 陶弘景が『神農本草経』を整理して『神農本草経集注』をまとめたとされる。
- 『神農本草経』は中国、『医学典範』はペルシャ、『植物誌』は古代ギリシャの書物である。
ひっかけ
- 『神農本草経』の著者をディオスコリデスとしない。ディオスコリデスは『マテリア・メディカ』の著者である。
- 上品・中品・下品の分類は中国の『神農本草経』で、『医学典範』や『植物誌』ではない。
- アーユルヴェーダはインドの医学で、ギリシャの四体液説や中国の薬物書とは別のものである。
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